It's all over now.

金曜日付けで会社を辞めました。
10月末頃ディレクターからシニアマネージャーと私が呼び出され、突然「経営悪化の為にリストラをする」と告げられ。
その時、「グッドニュースとバッドニュースがある。グッドニュースは君たち2人は対象でないこと。バッドニュースは、残念ながら(私のいる部の)マネージャー以下は全員対象者だ」とディレクターが言い、私の隣にいた上司は「僕が対象外でホッとしました」と。
目の前が真っ暗になりました。何がグッドニュースか、と。よっぽど私も対象者と言われた方がマシだと思いました。
9月に採用したばかりの人もいる。大きなプロジェクトを一緒にやり遂げた人もいる。日々側で見ているからこそ、部下全員の努力を知っている。・・・誰1人対象者になるべきではない筈でした。
何とか覆せないものか。一晩中考えました。
そして、翌日辞表を出しました。


この事態を招いたのは私たち現場の人間が色々なことを何度も掛け合ったのに、状況を直視せず逃げ続けたディレクターの失策以外の何者でもない。
その張本人は、私がいれば何とかなると楽観している。シニアマネージャーは流されるだけなのは目に見えている。
私のクビをかけるしか手がなかった。そうしなければ、数日後に部下全員が解雇される。
私が辞めると言った後、シニアマネージャーは初めて事の重大さに気付いたらしく、スタッフを残す為に奔走を始めました。


それでも全員は救えませんでした。私の部下の半数は、10月末で会社を去りました。
その後、残ったスタッフたちに私が辞めることを話しました。


号泣した子もいました。一睡も出来なかったらしく翌日真っ青な顔で出社したスタッフもいました。話をした全員から「辞めないで下さい」と引き止められた時、私は初めて自分の決心が間違っていたんじゃないかと後悔しました。


もしかしたら、全員を送り出してから辞めるべきだったのかもしれない。
不安いっぱいの中に残していくくらいなら、私が見送るべきだったのかもしれない。
・・・それでも、彼らがリストラされるのを黙って見過ごすことは出来なかった。
でも、腹を括った筈なのに、皆の顔を見る度に私は間違った選択をしたんじゃないかと胸が痛くなりました。


その後、引継ぎを進める私に皆は口々に「大丈夫だから、心配しないで」と言ってくれました。
そう言ってくれる気丈な彼らに、この先何も出来ない自分の無力さが悔しかった。
これまで何とか皆を守ろうと奔走してきたつもりでしたが、結局私は皆に守られていたんだと思います。彼らが支えてくれなかったら、私はとっくにダメになっていたと思います。


心配するのはお節介かもしれません。彼らだって大人なんですから。
それでも、辛い時でも弱音を吐かずに頑張る人たちばかりだからこそ、何か私に出来ることなら何でもしたかった。
その気持ちは、この先もずっと変わりません。
この先も、もしも私を必要としてくれたら、これ以上幸福なことはないでしょう。


今はまだ気持ちの整理がついてなくて、頭の中がゴチャゴチャです。
皆と毎日一緒に仕事をしていたという当たり前のことが、どれだけ貴重だったのかということを改めて思います。


皆が、より幸せな人生を送ってくれるよう祈っています。