真っ白に燃え尽きた

観てきましたThe Prestige。
取り敢えずノーラン様バンザイ。ブラボー正装(?)ヒュー。
もはや私の2007年は今日終わっても良いと思える程満足な映画でした。(早ぇ)
以下ネタばれありにつき反転。


























「Prestige(偉業・名声)」、これに翻弄された男たちの物語だなぁ、と。
何しろ陰陽の対比が見事。
陰のクリスチャンと、陽のヒュー。あくまで私見ですが・・・
陰と陽の「Obsession(執念)」、「Cost(対価・代償)」、「Sacrifice(犠牲)」という、諸々全てが深い。
兎に角2人共、愚かとも取れるし、痛々しいとも思える。ヒューもクリスチャンもハマリ役でしたよ、いや本当。
個人的にはヒュー演じるロバートが痛ましかった・・・ファンとしてはたまに直視しかねたくらい。
オチは映画冒頭の方で大体読めたけど、でも最後まで目を逸らさせない展開だったのは役者の手腕か、脚本のおかげか、はたまた監督の功績か・・・全部だな、うん。(そんな投げやりな)
男ってのは何事にも一途すぎて時にすごく愚かだなぁと思ってしまった・・・でもそれが余計に魅力と言うか放っておけないというか・・・って書くと偉そうだが、何しろああいう男共に弱いんだ、私は!(発言が支離滅裂です隊長)
絶対願い下げだ!と思いつつも、アンジャーみたいな男がいたらベタ惚れだろうなぁ。(苦笑)凄く普通で模範的で、でもちょっとばかり器用な所もあって、でも性格は不器用で一途で・・・だからこそ起きてしまった悲劇に取り憑かれて自分を追い詰めてしまったという。
ある意味で「普通の」男があそこまで追い立てられて狂っていく・・・てのは有り得ないようだけど、もしかしたら、ちょっとしたきっかけさえあれば誰でもそうなってしまう危険は何処にでも転がっているような・・・上手くまとめられませんが、そんな感じが。ヒューが演ると余計にその哀しみが際立って、観ててちょっと辛かった。
そしてラストのクリスチャン。少しだけ「普通じゃなかった」故の壮絶な苦しみは、理解出来ないけど何かぞっとさせられるものがありました。
けれど、ある意味で何処にでもいる男たちなんだろうな・・・例え職業とか、生い立ちは違えど。

あとボウイ様が予想以上に素晴らしかったです。荒唐無稽な内容でもアノ方のアノ声で言われたら素直に頷いてしまうから凄い。何しろ台詞回しが音楽的で!流石。
あぁ、それにしてもノーラン様はツボを心得すぎですよ。2人の対比もお見事だったけど、アンジャーのダブルが酔っ払っててステージで派手にコケるあたり、本当にファンのツボを知り尽くしてるとしか思えない。(笑)
ノーラン・・・恐ろしい子・・・!(子・・・?)


あぁあもうあまりに素晴らしすぎて私の貧弱な語彙では感想なぞ書ききれん!
何はともあれ、公開されたらあと5回は観に行ってきます。(アンタまたそんな・・・)
原作本も購入したんで、早速読もうかと♪
あと自分では全く無意識だったのですが、隣にいた母上曰く「スクリーンにヒューが映る度に前のめりになってた」そうです、ワタクシ。放っといてくれ・・・orz